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就職してお金を貯めてセミリタイアする若いアメリカ人
標題にある人達を総称してFIRE族と呼んでいます。
FIREって缶コーヒーがありましたが、それではありません。
アメリカで流行り始めたFIRE MOVEMENT
(ファイヤームーブメント)とは
FINANCIAL INDEPENDENCE RETIREMENT EARLY
の略。つまり、経済的に独立して30代とか40代とかの若いうちに早期リタイア を標榜する運動で『質素な生活で極端な貯金をし投資等によってアーリーリタイアを目指すこと』を指しています。
やっぱりアメリカでもアーリーリタイアメントのブームは続いているのですね。
日本、世界共通してほとんどの人が生活のための雇われるお仕事が嫌いなのですね。
以前は、ロバートキヨサキが提唱した大きな借金しても割安な不動産を買って家賃収入を元手に暮らしていこう的な攻めのアーリーリタイアメント的なものが流行っていました。
一方、今はその流れが、質素倹約で生活してお金(種銭ためて)、それを元手に暮らしていくという守りのアーリーリタイアメントの流れが増えてきつつあります。
節約コンサルタントで知られる女性作家のビッキー、ロビンさんとウォール街の金融アナリストのジョー・ドミンゲスさんの共著で書かれた「YOUR MONEY YOUR LIFE」という本がベストセラーになり、広まった活動です。
アメリカのムーブメントは数年後に日本に起こってくる確率が高いので、ここでご紹介しておきます。
もっと具体的にこの活動を説明すると、
収入の70%を貯蓄に回し、年間かかる経費の25-30倍の貯蓄ができたら、今の仕事を辞めてリタイア生活をする。
質素倹約というとなんとなくお金に困っている人がやりそうなイメージですが、この運動が低所得者層を中心に流行っているかと思いきや意外や意外、裕福な方々を中心に起きているのです。
彼らの根本にあるのは、「贅沢が欲しい訳でない。自由が欲しいだけ、物質主義にはうんざり」という想いである様です。
そしてリタイア後は4種類のFIREに分かれるそうです。
FAT(豊かな)FIRE ゴージャス型

アメリカの平均的な家庭の支出は年間5万ドル-6万ドルですが、この豊かなFIREは2倍の10万ドルを支出する人達のことを言うそうで、大体3億円をためてからアーリーリタイアして、その貯蓄が投資などで年利4%程度で回れば年間1千万程度支出しても生きてける計算になっています。
LEAN(痩せの)FIRE 生活費切り詰め型

アメリカの平均的な家庭の支出は年間5万ドル-6万ドルの約半分の支出で暮らしていく人たちで、外食は年2回、少々痛んだバナナでも食べるくらいの節約志向で生活費をきりつめて生きていく人達だそうです。マッチをともして生きる様な生活です。
家賃などの住居費が安い中小以下の都市に移り住んで生活コストを極限に抑えます。
年間2万5千ドル程度で生活していくためには、アーリーリタイアする迄に1億円の貯蓄を目途にしている様です。
あまり投資とかはしない層で今の日本で言うミニマリストに近いのかもしれません。
BARISITA(バリスタ)FIRE 仕事を趣味にする生きがい型

アーリーリタイアした後も、あまり責任のない派遣社員やパートタイムで働く層で、生活の為働くというより、趣味だったり、お小遣い稼ぎだったり、雇用先の社会保険目的だったり、という人達をこう呼んでいるそうです。
生活の為に働くとノルマとか責任感とかきついですからね。
自分が引退しているのですが、配偶者が働いている人のことも指す様です。
私の仲間にネットビジネスでアーリーリタイアした比較的高齢の方がいますが、彼は時間があるからと運動のつもりでコンビニでアルバイトをしています。もちろん生活の為でなくコンビニは様々なネタがあって面白いからと仰ってました。
いつも新車のポルシェでコンビニにのりつけるので他のバイトさんがびっくりするそうです(笑)
これらの成功体験をネットで公開してアフィリエイト等の副収入にしている方も多いようです。
これからの日本

アメリカの流れに影響されやすい日本にもこの流行の波がやってくると思います。ただ問題は、日本は低金利。銀行預金は皆さんご存じの通り、株式市場は脆弱で日本にお金を置いていてもこの生活は成立しません。
ですので、早めに海外での資産運用を考えていった方が良いと思います。
私もネットビジネスで稼ぎだすお金は日本ではなく東南アジアの政情が比較的安定しているところで運用しています。
今はセブン銀行でも引き出し額上限はありますが1日の生活費以上を引き出すことができます。
賢く生きていかないと下流に落ちる時代。日本人がこれからも元気で豊かにいられることを願ってます。